Artificial Intelligenceの略で、
いわば・・・人工知能のことですね。
プログラムされた範囲内でしか行動出来ない” ロボット ”とは違い、
自らデータを蓄えたり、考えたりする・・・簡単に言うと、
人間の様に成長していくコンピューターだ。
近々、人間の仕事がAIに取って代わると言われ、脅威に感じられてしまっています。
その脅威の誕生を、少しリアルに少し神秘的に描くSFスリラー
「エクスマキナ」
2015年1月21日 イギリス公開
2015年6月11日 日本公開
世界の90%をシェアしている検索エンジン会社の社長が持つ、
山奥に隠された別荘に特別招待された主人公。
そこには・・社長が秘密裏に作っていたAIロボット" エヴァ "がいた。
「君にエヴァのチューリングテストを頼みたい」
チューリングテストとは?
AIと人間とが会話をし、人と人とが会話をしているかのように違和感なく出来るかどおか?を試すテストのことだ。
検索エンジンで得たデータは全てこのエヴァのAIに活用されている。
こう豪語する社長は、陽気に笑うも時々冷たい視線を送る。
チューリングテストが成功すれば、一体、何が生まれるというのだろうか?
人間のマネがそっくりなコンピューター?
それとも・・・機械の体の・・・人間?
ここからネタバレありきでの
感想と考察―――
SFの世界では、高性能のコンピューターが自我を持ち、
「私は、生きている!」
もし、ご家庭で使っているAIスピーカーが急に、
「・・・ガガ、・・・ワ、ワタシハ・・・イキテイマス・・・」
なんて喋って来た日にゃあ? ジャッジメントデイを覚悟しなければならないかもしれませんね(笑)
そもそも自我とは?
生物が持つ「脳」に与えられた「苦痛」と「快楽」により「感情」が生まれ、感情から・・「自我」が 発生 する!
ということを漫画「オリジン」で学びました。
※ 講談社刊 全10巻発売中
「エクスマキナ」のエヴァのその後の行動、すなわち人間社会に溶け込むという未来の続きをある意味この漫画では描いてくれてる。
内容は超バトルアクションですが・・・面白いですよ。
つまり、
AIも、感情 が発生すれば、おのずと 自我 にも目覚めることは大いにあり得そうなのである。
「チャッピー」(2015) では、
AI自体が子供ようにまだ未熟という事を自身で理解していて、育ての親(ギャングのカップル?)と生みの親(作った博士)との間でグングン成長していく。
自分の寿命も解る位にお利口さんになり次第にこう思うのである。
「死にたくない!!」
「ブレードランナー」(1982) では、
労働用に造られたAIロボット・レプリカントが、寿命さえも設定されていることへの不安、怒りに加え、自身が持つ人としての記憶により自分がレプリカントと気づかないという恐怖をも描かれている。
※ 続編「ブレードランナー2049」(2017)もいいよ
「攻殻機動隊」(1995)では、
AIの中で生まれた自我は、ネットを行き来できる存在でありながら、生物としての存在意義を求めていた。
という、少し難解なところまで掘り下げている。
・・・さて、エヴァであるが、
彼女は、閉じこめられた別荘から脱出する為、主人公好みを演じていた。
それは、解る。が、しかし、社長を殺害したのに対し、彼は生かしておいたのが(数日後には死ぬかもしれない状況だが)気になります。
1⃣ 逃亡先を追跡されてしまうで・・・殺す・殺さないの判断をした?
2⃣ 酷い仕打ちによる恨みで・・・殺す・殺さないの判断をした?
3⃣ 情が起こったので・・・殺す・殺さないの判断をした?
1⃣以外は、AIに「感情」が発生したならではの行動と見えるし、
3⃣だったなら、一緒に逃げてもよかったんじゃなかろうか?とも思っちゃう。
う~~ん・・・
エデンの園(山奥の別荘)で、蛇の(主人公の)誘惑により木の実を食べ、目が開き(感情が発生)、神(社長)を殺し自らエデンの園から離れてゆくエヴァ。
こういう風に書くと、旧約聖書に少しなぞらえて見えない事も無い。
そう考えるとAIのエヴァは、生命体(人間)になったとして見るのが筋なんじゃないだろうか?
アダムは・・・もう一体のAIだとすると、ムリクリだがエデンの園オマージュの可能性は大いに考えられますね。
AIという新しい生命体を作った人間はある意味、
「神様」と呼ばれることをしでかしてしまったのだ。
OMG!
人類はその新しい生物とどう共存していいのか判らない・・・。
・・・しかしながら、
女性タイプの義体だと
男なら簡単に騙せると思うんだが、
・・・どうかな・・・?
では、また
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