Translate

2019年5月3日金曜日

「エターナル・サンシャイン」「インセプション」 記憶を消すの?植え付けるの? 2作品

ケンカ別れした彼・彼女の記憶
消したくありませんか?

「エターナル・サンシャイン」

エターナルサンシャイン 映画

2004年3月19日 アメリカ公開
2005年3月19日 日本公開


趣味も性格も違う二人。
積もりに積もった鬱憤がついポロリとでてしまい、彼女はそれきり連絡が取れないでいた。

謝ろうと彼女の職場へと出向くのだが、キョトンとした顔で何故か他人行儀。

なんと彼女は彼との記憶を消してしまっていたのだ。

「あなたの嫌な過去、辛い記憶、消します」

そんな商売が流行ってるらしい。

あんなに愛し合っていたのに、その思い出さえも消してしまったというのか?・・・哀しいけれど、そうさせたのは自分のせい。

ここは潔く、自分も彼女を綺麗さっぱり忘れよう。

「僕の記憶も消して下さいっす」

「了解しました。一晩寝てる間に作業は完了するっす」

スヤスヤ眠る夢の中

彼女との思い出が、撤収作業のごとく消えていく。

「・・・やっぱりイヤだ!・・・この思い出だけは消さないでくれ!」

夢の中で自意識に目覚めた彼は、記憶の中の彼女と、脳の奥底へ逃げ込んでいく。

エターナルサンシャイン 映画


エターナルサンシャイン 映画


こんな風に頭に銀のボウルを被り、寝てるその横で専門員がPCで彼女の記憶を消していくのだけども、なんとなく、水曜日のダウンタウンみたいで、

コワイね(笑)

彼女の思い出を消したい(途中で逃げだす)彼の奮闘、

消してしまった彼女のその後、

その両方を知っている業者の軽薄さ加減が相まって、

人を好きになるって、どおいうことか?

改めて考えちゃいます。

エターナルサンシャイン 映画

音声記録がカセットテープというのが時代を感じさせますが、
記憶の中のシーンは今見ても古びれてません。

エターナルサンシャイン 映画

ちなみにサーカスのパレードのシーンは全くの偶然に遭遇したもので、アドリブで撮影したとのこと。

彼氏のジム・キャリー彼女のケイト・ウィンスレットの表情が
とてつもなくいいんだよなぁ。

「好みのタイプじゃないのに何故か惹かれる」

それは、

フェロモン? DNA? 

もしかすると・・・・

・・・運命の赤い糸・・・なの?






記憶を消すのではなく、
植え付けて、未来を変えろ!


「インセプション」

インセプション 映画

2010年7月16日 アメリカ公開
2010年7月23日 日本公開


人が寝ている間に脳に忍び込み、
隠された記憶、情報を盗みだす" 情報スパイ "

国外逃亡を余儀なくされた主人公のレッドデータを抹消してくれることを条件に、

情報を" 盗む "より難しいとされる" 植え付け / インセプション" することを頼まれる。

夢の中の更に深いところまで潜らなくてはいけないこのミッションは、

戻ってこれないかも?という代償がかなり大きい。

夢の夢はまだ夢なのか?それとも現実なのか?

インセプション 映画

まぁ取りあえず、他人の夢の中にダイブ出来る機械がトランクケースに収まるくらいの大きさであり、どおいう原理で動いているの?という不思議さは一端棚に上げておいて、

脳内で再現される仮想現実は、なかなか面白い。

インセプション 映画


寝ている外部の体感が夢にも影響を与えてくる。

振動したり、重力が移動したり、音楽が聞こえてきたり。

潜る深さによって、時間の過ぎ方が変化するというのも興味深い。

インセプション 映画

現実での時間が10分だとすると、

浅いところで1時間、次に深い所では1週間、更に行くと数ヶ月、数十年と・・・・

精神は50年たっていても、現実に戻るとたった1時間しかたっていないという逆浦島太郎現象!

よく、たわいもない話で

「今の大人の頭脳のまま子供の頃に戻りたいなぁ」

なんて言う事あったでしょう?

この映画では、その夢のような状態を再現してくれます。

もちろん・・・その弊害をも・・・・

インセプション 映画


どこからが現実でどこまでが夢なのか?

これを主題にして見進めていくと、色々な考察が出来て面白いです。

最後のエンディングを肯定ではなく否定するとしたのなら?

どこからが現実でどこまでが・・・・夢?
何度も見たくなるハズです。
うん、面白いですね!


では、また

0 件のコメント:

コメントを投稿