伏線回収劇と言えば、伊坂幸太郎作品
68分に込められた、仙台愛と濱田岳
「ポテチ」
2012年5月12日 日本公開
映画の演出として物語を飽きさせないよう、話の前半に伏線(前フリ)、後半に回収(オチ)を何ヶ所か入れることが有りますが、
三谷幸喜監督作品や、この伊坂幸太郎原作作品は、まるで、その伏線回収自体がメインじゃね?
・・・と思える位何重にも散りばめられている為、うっかりしたセリフの聞き逃しは厳禁となっております。
ん?
飽きさせないサービス演出のハズが、
逆にお客の緊張感を軽く煽ってくるの?
「そんな、楽しく見たいのに挑発されんの
いややッ!」
―――大丈夫です。
中村義洋監督さんはそこの所は腕があるので、
解り易く我々にちゃんと気づくように見せてくれてます。
「ゴールデンスランバー」(2010)
とか・・・
「フィッシュストーリー」(2009)
・・・も、伊坂原作中村監督作品であります。
「ゴールデンスランバー」は特に、伏線伏線!回収回収!の連続ですが、それらを見落とすことは無いよう配慮はしてくれてます。
しかし、 見終ったころにはドラマの感動よりも
伏線回収ドリル帳!
を解き終えたような解放感の方が強く感じましたな(笑)・・・まぁ、映画は面白かったんですけどね。
その点この「ポテチ」は時間も68分と短めで、伏線回収もストーリー展開も少し緩め、
シーン毎に浸るにはちょうどいい塩梅でした。
自称正義の空き巣を生業としている濱田岳とその親分(中村義洋監督w)
彼女(木村文乃)が仕事してる姿見たいっつって、空き巣についてくる。
そこは今試合中で留守の野球選手の部屋。
しかし、そこに突然かかってきた電話に出てしまったことから、
ちょっとした運命が動きだす・・・。
はぐれ空き巣のパイセン大森南朋
人見知りのクセに濱田岳が気になる
なんかポテチ食いながら泣いちゃってますが・・・
このポテチ袋はオリジナル製作
「ISAKAYA」
この親分のシーンに竹内結子が!
野球に興味が無いいぬボーロではありますが、
「白い球がただ単純に一番遠くに飛ぶだけ」
で、こうもグッとくるもんなのか!?
ちょっと泣きっツラになってしまう・・・。
面白かったなぁ~~。
もし、伏線回収劇が好みならば、
下記の作品もおススメしますよ。
「カメラを止めるな!」(2018)
伏線回収劇としては空前の大ヒットを飛ばしましたね。
見ましたか?
序盤の30分の苦行を耐えれば後は楽しい答え合わせです。
「ダイ・ハード」(1988)
アクション映画の割には数多くの伏線回収を仕込んでおりまして、
30年たった今見ても、気持ちのいいラストを迎えれます。
「パルプフィクション」(1994)
時間軸が前後左右するので、否応なしにどこもかしこも
伏線になっちゃうのだが、監督のセンスでついつい引き込まれちゃう。
「有頂天ホテル」(2006)
登場人物が多すぎて、映画を観てるのになんだか
ジグソーパズルをハメてるような気がしてくる。不思議不思議
・・・でも、
個人的に贔屓目に見ても 「ポテチ」 が、
時間的にもユルさ的にも一番丁度良いと思うんだけどなぁ。
時間が短いので本編のついでにメイキングも見るとより、この映画が愛おしく感じられることでしょう。
では、また・・・
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