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2019年4月8日月曜日

「地獄でなぜ悪い」「僕らのミライへ逆回転」映画を作ることへのリスペクト 2作品

映画を作って、なぜ悪い! 
園子温監督の叫びが聞こえてきそう

「地獄でなぜ悪い」

地獄でなぜ悪い 映画

2013年9月28日 日本公開





自分の娘を主役に映画を作りたい、ヤクザの親分
地獄でなぜ悪い 映画




この一本といえる映画を作れたら、死んでもいい男
地獄でなぜ悪い 映画






この映画を作らないと、殺されてしまう男
地獄でなぜ悪い




映画を作る前に逃げ出す娘
地獄でなぜ悪い 映画



その娘の密かなファン、ライバルのヤクザ
地獄でなぜ悪い 堤真一




ヤクザにとって似合わない映画作りが、
映画狂の男にとって理想の画が撮れないことが、
通りすがりの男にとって娘と出会ってから、

まさに・・・” 地獄 ”


「映画製作 = 地獄」

とでも言いたいのだろうか?

しかし、それらを慢心の変顔で笑いに変えてくれる堤真一さんは、

非常に素晴らしいですね(笑)

自身も2012年12月にくも膜下出血で地獄を見てきた

星野源が歌う主題歌「地獄でなぜ悪い」も、


カオスで世知辛い世の中、力強く笑って生きようぜ!

というメッセージとしても聴こえてくる。

長谷川博己演じる映画狂平田の学生時代のシーンは、
園子温監督の実体験が元になっているらしい。

つまり、
エンディングも含め、この映画は

あの頃の映画少年だった園子温自身へ見せたかった理想だったのではないだろうか?

まぁ、素直な青春劇では照れるから、
グロ・バイオレンス・ギャグを練りに練り込んでいった!
と言う風にも受け取れて、妙な面白さが感じられましたなぁ。

ハードだけど楽しい映画です。




・・・映画をどおして作るの?

・・・レンタルしに来てくれるお客の為さ・・・



「僕らのミライへ逆回転」


僕らのミライへ逆回転 映画



2008年2月22日 アメリカ公開
200810月11日 日本公開




時代はビデオからDVDへと変わりつつある中、
寂れた街にある寂れたビデオレンタル屋「BE KIND REWIND」の店員マイクとその親友ジェリーは、

区画整理で市に立ち退きを命じられて落ち込んでいる店長の為、
お客離れを止める為、
一時しのぎの苦肉の策で

「ゴーストバスターズ」を自分らで撮影し、勝手にビデオに入れ込みレンタルしてしまう。


僕らのミライへ逆回転 映画

「明日になれば当然怒られてこのお店も終わりだ」

と思っていたら・・・なんだか上手く誤魔化せれてしまい、逆に驚いてしまう。

え? 次は・・「ラッシュアワー2」?「ロボコップ」?

「ドライビングMissデイジー」?

稚拙で乱暴ながら、必死で撮影を始める二人だった。


僕らのミライへ逆回転 映画


僕らのミライへ逆回転 映画


最初は二人だけだった撮影がいつしか仲間も増え、街中の人達が参加するようになっていくのだが、
非情にも立ち退きの期限は刻一刻と近づいて来る・・・


この映画も、ミッシェル・ゴンドリー監督の


「映画作りが好きでなぜ悪い!」

って声が聞こえてきそうな位、愛情が溢れていますな。


「地元が好きでなぜ悪い!」

本広克行監督の『UDON』では、そう叫んでいたように聞こえましたな。
(同郷なのでよくわかる)


好きな物へのリスペクト
モノ作りに参加する人々の苦労と達成感は

隣人でも、ヤクザでも皆同じ。
カメラの前でいい顔、してるんだよなぁ~~


僕らのミライへ逆回転 映画


見終った後、寂しくもなんだか妙に嬉しくなっちゃう


不思議ないい映画です。




―――では、また

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