ミュータントVSミュータントVS人類
特別な能力って、正直・・・疎まれる
「X-MEN ダークフェニックス」
2019年6月7日 アメリカ公開
2019年6月21日 日本公開
・・・そもそも・・・・
X-MENの立場って切ないのだ。
特殊能力を持って生まれた突然変異生物” ミュータント ”
生活のベースは人間そのままなので、普通の人から受ける差別侮蔑が心に突き刺さってしまう。
「大丈夫だよぉ~ 怖くないよぉ~」
と、人間と友好的なプロフェッサーX率いる” X-MEN ”チーム
「っざっけんな!散々俺たちを迫害してきた人間どもをぶっ潰してやるっ!!」
と、人間とX-MENに弓を引くマグニートー率いる” ブラザーフッド ”チームとの闘いがメイン処。
X-MENが正義で、ブラザーフッドが悪という構図に見えるが
人間からしたら・・・いや、お前たちミュータント全員が敵やっ!
「鉄の爪は凶器」
「目からビームは兵器」
「鉄のヘルメット被ってる変態ッ!」
それって、広域指定暴力団なん?
それとも過激なカルト教団なん?
過激なヤツが暴走すれば全人類を交えた一大戦争もありえるという妙な緊張感が漂っているのですが、本当は人間もミュータントもほぼ全員普通に暮らしたいんだよなぁ~って思ってるところが、
なんとも・・・切ない。
日本のロボットアニメ「無敵超人ザンボット3」( 1977 )では、
「宇宙人が攻めて来るのはお前らが居るからや!」
って、地球を守って戦う主人公たちをメッチャ迫害するし、
「伝説巨人イデオン」( 1980 )ともなるとズバリ、
「地球に帰ってくんなや!」
って宇宙で戦う主人公たちの帰星を拒否し・・・主人公たちは当てのない宇宙逃亡の旅を続けるという悲壮感丸出しなアニメもあった。
結局
強力な力や特殊な能力、巨大なロボは
普通の人の暮らしの中では「脅威」でしかないのである。
さて、X-MENの旅路はどこへ向かっていくのだろう?
映画の流れでは、「X-MEN フューチャー&パスト」( 2014 )でウルヴァリンが過去に行った事によりタイムラインが別れ、違う支流が出来てしまう。
その後の新しい支流としての話は
「X-MEN ファーストジェネレーション」( 2011 )
「X-MEN アポカリプス」( 2016 )そして、
「X-MEN ダークフェニックス」( 2019 )にて新しい三部作が終了となりました。
今後は、「ニュー・ミュータンツ」( 2020~予定 )で新たな三部作として続くみたいです。
・・・つまり、このダークフェニックスは?・・・・
人類VSミュータントの最終決戦とかでも何でもなく、
代替わりへのひとまずのピリオド程度の結末でしかありませんでした(笑)
「X-MEN」の最終章的位置にもっとも近いのは実は、スピンオフ作品ウルヴァリン三部作の「ローガン」( 2017)
であったりします。密かにおススメですな。
ザンボット3しかり、イデオンしかり、X-MENしかり、
人類に追われ、たどり着いた先に何が見えたのでありましょうか?
それらを見届けるサーガは、なかなか現実社会をも重ね見れてとても面白いなと思いました。
個人的には作品では「フューチャー&パスト」
キャラではクイック・シルバーが一番好きですな。
オレは は・や・い・ぜぇ~~~!!
では、また
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