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2019年6月14日金曜日

「アイアンマン2」「ダークナイト」 マスクを脱ぐか?そのままか?それが問題だ 2作品

現実問題、スーパーヒーローがいたら
社会は混乱すると思うんですけど・・・


「アイアンマン2」( 2010 )
アイアンマン2 映画









「ダークナイト」( 2008 )
ダークナイト 映画






世の為人の為、悪を懲らしめる正義のヒーロー達!の活躍する漫画。
アメリカンコミック通称” アメコミ ”の二大勢力
「マーベル・コミック」「DCコミックス」


その中でも、とかく比較されやすいのが

マーベル代表「アイアンマン」と、

DC代表「ダークナイト」こと「バットマン」です。

アイアンマン2 映画









ダークナイト 映画

二人は共通点があります。

両親は居ないが、超絶なお金持ち。
イケメンで独身だもんで女性にモテモテ。
そんな勝ち組人生の裏では、誰に頼まれた訳でもなくマスクを被り、苦痛に耐えながら悪と戦うのである。

まぁ、ヒーロー活動のスタート理由こそ違いますが
( 詳しくは前作「アイアンマン」「バットマン ビギンズ」を見てください)
頭脳と財力を遺憾なく発揮するその姿はある意味、
憧れもあり・・・嫉妬するものでもありますなぁ。

アイアンマン2 映画


金持ちヒーローの分岐点が明確に現れるのが実写映画のパート2、
「アイアンマン2」と「ダークナイト」です。


アイアンマンは、
「私が・・・アイアンマンだ」

と明言してしまうのに対しバットマンは、

「・・・・」

正体を隠し通します。


え? あの空飛んでビームを発射してメタルボディのニクイ奴があの、トニー・スタークなの~! キャ―――ッ!!

てなもんで、一大フィーバー! 目立ちたがり屋のトニーもまんざらでもない。しかし、政府からは”兵器”だと危惧され、ライバル会社からは足元を掬おうと狙われ、ヴィラン( 悪役 )からは

「お前は血を流したのだ。これからはそれを嗅ぎつけたサメに狙われることになる。」

アイアンマン2 映画


炎上騒ぎどころではない。
夜な夜なピンポンダッシュされる出川哲朗と同じ恐怖を味わうリスクをも得てしまったのだ。


一方バットマンは、
ジョーカーという普通じゃないヴィランの登場により、己の身バレ自体も窮地に陥ってしまうほどに追い詰められてしまう。

ダークナイト 映画


ジョーカーは只のピエロメイク気狂い野郎かと思いきや、
手下を使い、情報を収集し、人々を振り回すだけ振り回し、
混沌を生み出すことだけに喜びを感じるという、
まるで文春砲のような理念で動くお人なのだ。

ダークナイト 映画


しかも、
バットマンを真似た自称街の警備団も現れてきて、本家の悩みの種は尽きない。

ダークナイト 映画
「・・・え?アカンの・・・」


やはりヒーローといえども、目立つ行為をすればそれなりのリスクは伴うのである。


敵?ハァ?ぶっとばしてやんよ!
愛する女? 守ってやんよ!
あくまで明るいアイアンマン


敵?・・・殺さずに捕まえる
愛する女? マスクを被ってる間は・・・一緒になれない
ストイック過ぎるよぉ・・・バットマン


ヒーローはアウトサイダー(無法者)でいいのか?
ならば、犯罪者と同じではないのか?

アイアンマン2 映画


案外、この課題はアメコミではよくストーリーに組み込まれています。


子供にはちょいとムズカシイ問題も入れ込み、
大人にも耐えうるように仕掛けているのも面白いですね。


ヒーローとしての課題を提示した「アイアンマン2」と「ダークナイト」


続く完結編「アイアンマン3」「ダークナイト ライジング」ではどのような落とし前をつけるのか?


すでに見ているのですけども、未だにワクワクしますね。


アイアンマンはその後もアベンジャーズに登場し、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」で大失策をしてしまい、
バットマンはその後「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」や「ジャスティス・リーグ」で地球の危機に立ち向かうのだが、一人だけ普通の人間だもんで少々舐められちゃうw


ヒーローでも格差って怖いもんだよね・・・


個人的には、


「仮面ライダー」を、もっとリアリティ寄りに造って、
ハリウッドよ、これが日本のヒーローだ!
と言えるようにしてくんないかなぁ
と思うのでした・・・。



では、また


2019年6月6日木曜日

「トゥルーマン・ショー」「ターミナル」閉じこめられた世界に本当の事はあるの? 2作品

視聴率が良ければそれが正義!
ドラマはリアルタイムに起きている


「トゥルーマン・ショー」

トゥルーマン・ショー 映画


1998年6月5日 アメリカ公開
1998年11月14日 日本公開



世界中で大人気TVショー「トゥルーマン・ショー」

一人の男が生まれてから成長していく過程をライブオンエアー

5000台の隠しカメラで24時間放映もはや30年が過ぎ、

国民的アイドルというより
世界中の息子!という大大スターにまでなってしまっている。

・・・ただし、

トゥルーマン本人はその事実をまだ知らない。

トゥルーマン・ショー 映画

トゥルーマン(ジム・キャリー)は明るく良い奴だ。

子供は居ないが妻と母親と親友マーロンを愛している。

仕事の成績はそこそこ。毎日買う新聞、毎日声を掛けられる双子、ルーティーンが決まっている彼だがそれは・・・・

幼いころ海難事故で亡くした父親のことで心にトラウマを負っている。
その為水に入ることが無性に恐い。しかしそれは・・・


全ては演出!

トゥルーマン以外全員役者!!


こんな壮大で、あまりに人権を無視したドッキリ!
それを全世界で好機の目で見ているという残酷さ。
・・・これ・・・恐ろしくないですか?

トゥルーマン・ショー 映画


マジで参加しているのが一人だけのテラスハウス・・・みたいな?

こんなのね、ネタばらしされたら怒り狂うと思うんですよ、
自分だったらね。・・いや、死んじゃうかも?
恥ずかしさがメーター振り切っちゃう。

トゥルーマン・ショー 映画


でも、トゥルーマンは良い奴。ホント、立派でした。偉いよ。
ネタばらしそうになり途中退出させられたシルビアちゃんと会えるといいね・・・なんて思っちゃいましたもん。
そうでもない限り余りに可哀想すぎるよ・・・トゥルーマンくん。

トゥルーマン・ショー 映画


でも、一番最低なのが・・・親友マーロンだね。

トゥルーマン・ショー 映画


幼稚園から一緒に育ったクセに、いつしか演者としてトゥルーマンと付き合ってるところはちょっと気持ち悪いかなぁ。


TVショウに閉じこめられた男はいつしか、
真実への扉を開くことが出来うるのだろうか?


TVというメディアの楽しさと気持ち悪さを感じられる
とても面白い作品だと思いますよ。




しかし・・・この男は、
空港から出られなくなってしまったのだ・・・


「ターミナル」

ターミナル 映画


2004年6月18日 アメリカ公開
2004年12月18日 日本公開



飛行機乗って降りたら祖国がクーデターで不政府状態となってしまい、
ビザが発行できなくて空港から出る事も国へ帰ることも出来なくなった男のお話。

法の隙間

ターミナル 映画


空港警備局長はこの状況を疎ましく思い、
暗に不法入国を促すが、思惑通りにいかない。

知り合いもなく言葉も通じないビクター(トム・ハンクス)は、
マジメな性格と少しのアイデアで空港暮らしをはじめるのである。

ターミナル 映画


これ、

実話を元にしてるのが面白い。
※ wikiはここhttps://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%83%BB%E3%83%8A%E3%82%BB%E3%83%AA

しかも映画より・・・なかなかハードそうだ(笑)


世界各国から人が行き来する国際空港。
インショップで働く従業員も色んな人種がいる中、

言葉の通じないビクターに手を差し伸べる人がいないのが少し怖い。いや、これが当たり前なのか?

ターミナル 映画


最初に声をかける青年は自分の知りたい情報の為にビクターを利用するし、清掃員のおじいさんは風当たりがキツイ。

お金が無いので働きたいが言葉が解らない外国人なぞどこも相手にされない。

「孤独感」

そんなもの、なんのその!

ターミナル 映画
「ガブっ」

ポジティブシンキング!というよりは、マジメとユーモアが鍵?

気になるCAさんも出来ちゃって、
なんか・・・逆境なのに楽しく見えちゃう可笑しさが面白い。

ターミナル 映画


しかし、

そんなビクターの為に身を犠牲にする者もいたりする・・・というのもなかなか味わい深い。

そこがスピルバーグ監督のさじ加減(腕前)が地味に光る。


結果、
取り残されていたビクターより、あちこち飛び回っているCAのアメリアの恋愛事情の方が心配になってきちゃうんだもの・・・。

なんか、余力を残したスピルバーグの顔さえ浮かんできましたな(笑)

なかなかナイスな作品でした。



では、また