現実問題、スーパーヒーローがいたら
社会は混乱すると思うんですけど・・・
「アイアンマン2」( 2010 )
「ダークナイト」( 2008 )
世の為人の為、悪を懲らしめる正義のヒーロー達!の活躍する漫画。
アメリカンコミック通称” アメコミ ”の二大勢力
「マーベル・コミック」と「DCコミックス」
その中でも、とかく比較されやすいのが
マーベル代表「アイアンマン」と、
DC代表「ダークナイト」こと「バットマン」です。
二人は共通点があります。
両親は居ないが、超絶なお金持ち。
イケメンで独身だもんで女性にモテモテ。
そんな勝ち組人生の裏では、誰に頼まれた訳でもなくマスクを被り、苦痛に耐えながら悪と戦うのである。
まぁ、ヒーロー活動のスタート理由こそ違いますが
( 詳しくは前作「アイアンマン」「バットマン ビギンズ」を見てください)
頭脳と財力を遺憾なく発揮するその姿はある意味、
憧れもあり・・・嫉妬するものでもありますなぁ。
金持ちヒーローの分岐点が明確に現れるのが実写映画のパート2、
「アイアンマン2」と「ダークナイト」です。
アイアンマンは、
「私が・・・アイアンマンだ」
と明言してしまうのに対しバットマンは、
「・・・・」
正体を隠し通します。
え? あの空飛んでビームを発射してメタルボディのニクイ奴があの、トニー・スタークなの~! キャ―――ッ!!
てなもんで、一大フィーバー! 目立ちたがり屋のトニーもまんざらでもない。しかし、政府からは”兵器”だと危惧され、ライバル会社からは足元を掬おうと狙われ、ヴィラン( 悪役 )からは
「お前は血を流したのだ。これからはそれを嗅ぎつけたサメに狙われることになる。」
炎上騒ぎどころではない。
夜な夜なピンポンダッシュされる出川哲朗と同じ恐怖を味わうリスクをも得てしまったのだ。
一方バットマンは、
ジョーカーという普通じゃないヴィランの登場により、己の身バレ自体も窮地に陥ってしまうほどに追い詰められてしまう。
ジョーカーは只のピエロメイク気狂い野郎かと思いきや、
手下を使い、情報を収集し、人々を振り回すだけ振り回し、
混沌を生み出すことだけに喜びを感じるという、
まるで文春砲のような理念で動くお人なのだ。
しかも、
バットマンを真似た自称街の警備団も現れてきて、本家の悩みの種は尽きない。
「・・・え?アカンの・・・」
やはりヒーローといえども、目立つ行為をすればそれなりのリスクは伴うのである。
敵?ハァ?ぶっとばしてやんよ!
愛する女? 守ってやんよ!
あくまで明るいアイアンマン
敵?・・・殺さずに捕まえる
愛する女? マスクを被ってる間は・・・一緒になれない
ストイック過ぎるよぉ・・・バットマン
ヒーローはアウトサイダー(無法者)でいいのか?
ならば、犯罪者と同じではないのか?
案外、この課題はアメコミではよくストーリーに組み込まれています。
子供にはちょいとムズカシイ問題も入れ込み、
大人にも耐えうるように仕掛けているのも面白いですね。
ヒーローとしての課題を提示した「アイアンマン2」と「ダークナイト」
続く完結編「アイアンマン3」「ダークナイト ライジング」ではどのような落とし前をつけるのか?
すでに見ているのですけども、未だにワクワクしますね。
アイアンマンはその後もアベンジャーズに登場し、「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」で大失策をしてしまい、
バットマンはその後「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」や「ジャスティス・リーグ」で地球の危機に立ち向かうのだが、一人だけ普通の人間だもんで少々舐められちゃうw
ヒーローでも格差って怖いもんだよね・・・
個人的には、
「仮面ライダー」を、もっとリアリティ寄りに造って、
ハリウッドよ、これが日本のヒーローだ!
と言えるようにしてくんないかなぁ
と思うのでした・・・。
では、また