それが・・・ボコン・・・ボコン・・・・
「天気の子」
2019年7月19日 日本公開
三年前、予想以上の大ヒットを叩きだした長編アニメ
「君の名は。」
その監督の待ちに待った新作がこれであります。
「君の名は。」を観ている人は期待していたであろうが、
スポンサー企業の期待度も尋常じゃ無いくらいに高かった。
サントリー、増進会(Z会)、ソフトバンク、ディップ(バイトル)、日清食品、ミサワホーム、ロッテ・・・と、
7社とのコラボCMが製作されるという事態には驚かされました。
(劇中コラボでは、ユニクロとか学研月刊誌ムーとか、多数あり)
これだけ大企業の後押しがあり、お金も用意でき、こりゃあ・・・前作と同等、いや・・・、それ以上の物が出来上がるに違いないッ!!
家出をしてきた少年と、天気を晴れにする能力を持つ少女が、異常気象に包まれようとしている東京で出会うボーイミーツガールストーリー。
天候を祈るだけで快晴にしてしまうという最大の謎を、”大人はわかってくれない”という大人VS子供の構図から紐解く予定だったのかな?
一番理解ある大人(親)から離れ、
頼れる大人も居ない社会で生きようとする少年少女は、
「晴れ女伺います」
という商売を始め、仕事をすることで社会に(大人に)信頼を持てるようになっていく。
POPでSFでファンタジーでセンチメンタルで
圧縮・・・解放!! 出来た「君の名は。」とは違い、
今回の「天気の子」は上手く圧縮出来てないように思えました。
ラスト前に、立花のばぁちゃんと須賀さんが言うセリフが実は監督のメインテーマなんだろうな?と思えたくらい、言わした感丸出しだったし、そこに至るまでにそのセリフが出てきそうなエピソードやシーンがあったのかもしれないが、印象にあまり残って無いのが事実だ。
そこんとこ、どうなのよ?新海監督~
・・・・あ、
もしかして、気ぃ使っちゃった?忖度しちゃった?
コラボCM7本もやっちゃうとそりゃあ、どこかの企業だけ無下にするような演出とか出来ませんよねぇ・・・・。
「家族愛」「恋愛」を入れてくださいという配給会社のお願いも「イヤッ」と断れるシン・ゴジ庵野のような強気が新海監督にはあまり見受けられないような・・・
優しすぎるお人よ・・・
カタルシスの爆発はあまり起きませんでした。
いや、起こそうとするネタはあちこちに仕込まれてはいたのですが、上手く連鎖反応しなかったというのが正しいのかも。
個人的には、
天候の謎をもう少し明かして欲しかったかな~
ファンタジーをより広げる事によって、
クライマックス後の現実に重みが出て来るんじゃないかのかなぁ~
と素人目線で申して見ました。
皆さんはどう感じましたでしょう。
では、また